北九州 まなびとキャンパス"

夢リレー

北九州芸術劇場舞台事業課 坂田雄平さん

Profile
1980年岩手県生まれ
桜美林大学総合文化学群演劇コースを一期生として卒業
平田オリザ氏に師事し、劇場運営に携わる 北九州劇場に請われて5年目

「座右の銘」「感謝を伝えたい人」「大切にしていること」「若者にひとこと」のいずれか

アートで北九州を素敵な街に

「普通では受け入れられないことも「アート」と言うとやっちゃっていいことも多いんですよね〜」といたずらごころ満載の笑顔で語る坂田さん

現在

北九州芸術劇場に足を運ぶ人は、年間30万人。そのうち3万人は北九州の外からやってくる。

全国メジャーから地域密着のものまで、言い換えると、世界の最先端から超ローカルものまで幅広いジャンルの演劇やコンサートが連日開催されている。地域に根ざし、そして世界に開かれた全国でもハードだけでなくソフトで面では全国の五本の指に入る素晴らしい劇場である。

そんな北九州劇場のさまざまな「たくらみ」を考え生み出すのが坂田さんの仕事である。

その活動は、劇場内に止まらず、製鉄所の演劇型工場夜景、モノレールを1日劇場化、地元企業のダンスリレーなど、「北九州ならではの魅力」×「芸術」という切り口で、北九州市内全域に広がっていく。彼の元には日本の芸術会のトップが集まり、地域の人とともに北九州ならではの芸術作品が次々に生み出されていく。

そんな遊び心満載でクリエイティブで、全国の劇場からオファーが来る坂田さんの高校時代はどんなものだったんだろうか?

高校時代

高校自体当時を岩手で過ごしていた坂田さんは、「勉強することの意味」がわからず、自転車に飛びのり野宿生活で東北をめぐる旅に出た。その旅の間中「自分の人生に意味がないのだったら死んでもいいのではないか?」といったところもまで考えつづけた。旅の中で坂田さんは、頭で考え続ける中でも腹は減り、ペダルを漕ぐあしは悲鳴をあげる体の声に「俺の体は生きたい!っていって言っている」ことを実感した。

「体が生きたいって言ってるんだったら、生きていくしか選択肢はないんだ。だとした、なんのために生きていけばいいのだろう?」を旅の中で考えつづけた。

そんな人生を生きる意味を考え続ける高校生活の中で、東京・渋谷の小劇場、“じゃんじゃん”で「超」破天荒な演劇を見る機会があり「アートという世界は何をやっても許される」本当の自由や自己表現の場があることに出会った。

アートとの強烈な出会いに心の底の衝動を抑えることができず、高校3年の春、同級生が引退するタイミングで、演劇部の門を叩いた。

受験勉強をそっちのけにして演劇にのめり込んだ結果の浪人。その後、大学に進学し心理学を専攻。「人の心をマイナスからプラスにする心理学」より「人のことをプラスにすることのできる芸術の世界にいたい」という思いから演劇コースに転部。

その後10年近く3つの劇場に寄り添いながら、文化・芸術で社会を楽しく豊かにすることをミッションに生きてきた坂田さん。

「自分はなんのために生きているのか?」「社会の中で人々が本当求めているものは何か?」を問い続ける力があることが今の坂田さんのルーツである。

未来に向けて

「豊かな社会をアートで実現する」そのミッションを果たすために、とにかく面白いこと、楽しい企みで坂田さんの頭の中は常にいっぱいである。

坂田さんはこう話す

世界の可能性は無限大。その無限大の可能性を引き出すためには「なんでも自由」を許す環境設定が必要で、芸術はすべてのことや、すべての人に自由という力を与える。芸術の力を使うことで、北九州の未来を楽しくて素晴らしいものにしていきたい。