北九州 まなびとキャンパス"

夢リレー

よつば 寺下 良真さん

Profile
1980年生まれ

【大切にしていること】自分本位にならならない

ジグソーパズルのような社会を

「人にはそれぞれ個性があって、その個性や価値観を重ね合わせていくと、とても効率がよく居心地のいい社会ができるはず」
そんなお話から、頭に浮かんだのは、一人一人が全く違う形になっているけれど、きっちりどこかにはまって素敵な景色になっているジグソーパズル。

現在

寺下さんは、北九州の黒崎商店街の中に拠点おき、2つのテーマで活躍されている。 その1)全国をフィールドに 安全保障の専門ライターとしての活動。安全保障に関して、専門家への取材や、文献の調査、届けられる多くの情報の編集など、全国の専門家からオーダーが寺下さんのもとに次々に舞い込む。 その2)黒崎に根付いて 黒崎商店外の一角にある熊手商店街は長さ150mの小さなとおり。間口2m、広さ10坪の◯◯をリノベーションした小さなカフェを使って様々な仕掛けを行っている。

ユニークな講座を展開する黒崎まちなか大学や、熊手商店街組合の推進役、人と人をつなぎ、それぞれにとってよりよい未来の実現のためのコーディネーターとして活躍している。“よつば”を拠点として活動する仲間は40名。すでに多くの仲間が起業家やクリエーターとして巣立っている。「自分の人生は自ら自立して生きていきたい」という共通の価値観を持った個性豊な人たちが集まってくる。

高校時代

「自由な校風」を求めて入学した進学校では、期待とは裏腹に勉強漬けの毎日。伝統や周囲の期待というよく見えないプレッシャーがとにかく肌に合わなかった。 寺下さんは、大学教授の父親とのコミュニケーションの中で育った理屈好きで有名な子供だった。「とにかくいい大学に進学することが大切」という大人の論理に納得いかず、高校で唯一、卒業後大学進学をせず、長年続けていた音楽の世界に飛び込むことを決意。しかし、そこで待っていたのも「自分が表現したい音楽よりも売れる音楽」という大人の論理だった。考え抜いた末、行き着いたのが、「自分が活かされる社会はどこにあるのかを大学でちゃんと学ぶ」ことだった。社会の仕組みを学ぶために関西の大学で政治学を専攻。

大学時代

大学時代は、政治学を通じ、多くの人が、自ら選択することなく他者に依存している世の中の構造を学んだ。その一方、学生生活をより楽しいものにしたいという学生のニーズに応えるために、京都の40を超える大学の学生のネットワークを作り、そのリーダーとして「引っ越し団体、割引」、「学園祭のタレント使い回しプラン」など様々な活動を通して、多くの学生からの支持を得た。その活動は今も、脈々と京都の学生の中で継承されている。

未来に向けて

「自分の人生を自分の責任で生きて行く人を増やしていくことが自分の役割」と寺下さんは言う。 安全保障の専門家というグローバルな視点で物事をとらえ、熊手商店街の小さなエリアに根ざしながら、「それぞれが自分の個性を発揮できる、自由で効率的な世の中」を創造していっている。