北九州 まなびとキャンパス"

夢リレー

株式会社マキシム 渡邊 あやさん

~プロフィール~
1972年北九州市生まれ
東京の大手美容室にて4年の修業後、両親の経営するマキシムに就職
2010年に社長に就任
2012年 北九州市立大学 ビジネススクールに入学
経営者と学生の2つの顔をもつ

自分らしく生きる

「周囲の目を気にしてしまうことで、 自分らしさを殺して生きている人は多い。
だけど、楽しく生きることができる自分らしい人生を選ぶことは可能だと思う。
私は、やっと自分のしたい事や出来る事を見つけられて今が一番楽しいです!」と渡邊さんは自信に満ちあふれた表情でお話された。

現在 美容を通じてまちの未来を創っていく

“美容には人を元気にする力がある“と話す渡邊さんの夢は、”地域の人を美容師という仕事を通して幸せにすること”。「人口減少が始まった日本、逆に北九州では美容室は増加しており業界は飽和状態。今まで以上に良いサービスを提供し、地域の方に必要とされるお店になって、いつまでも愛され続ける存在でいたい。」渡邉さんは、7店舗、90人以上の従業員を抱えるマキシムの2代目社長。先代から受け継いだ会社をさらに進化させるために、大切にしていることは「美容を通じて社会に貢献すること」。

美容師の仕事はお客さまの中にあるステキな個性を最大限引き出すこと。「私たちのお店にきてもらい、ステキな新しい自分と出会うことで幸せを感じていただきたい。笑顔に包まれたお客さまがお店を出て行くことで街を元気にしていきたい。子育てや介護など大変なことに追われる日々をすごしている同年代の女性が輝くことや、未来を担う若者のすてきな個性を引き出し、自信を持ってもらうことでチャレンジ精神を喚起することは、大きな社会貢献になるはず。」と。

渡邉さんは、長い年月お客さまひとりひとりに真摯に向き合い、カットを通じてお客さまの表情を明るくし、雰囲気をすてきにすることに寄り添ってきた。その努力の積み重ねと自らの可能性を広げたいという思いが、美容師という仕事を、髪を切ることだけではなく、美容を通じてまちの未来を作っていく仕事に進化させてきた。

大学時代~修業時代 コンプレックスが光り輝く個性に生まれかわるとき

入学当初、都心から離れた大学の近くに住んでいたが、その環境に耐えられず、“自分らしく”生きている個性的な人たちが集まる下北沢に移りすんだ。そこで、女優をめざし演劇活動をしているアルバイト先の友人に影響を受け、“自分らしさを大切に生きていきたい”と思った。いろいろな選択肢を考えた結果、美容師になることを決意し大学を退学。美容師を志し、美容室に就職したが、大手企業ということもあり仕事はとてもハードだった。

三年間まるで真っ暗なトンネルの中にいる様な、きつくてつらい修業時代を過ごした。美容専門学校を卒業した同期のいる中、素人だった渡邉さんは、言われたことをこなすことで精一杯、何をやってもダメ出しされる自分にどんどん自信を無くしていく日々だった。

大学を中退し、しかも選択した道は稼業の美容師。口が裂けても「やめる」とは、言えない。母親を支えにしながら歯をくいしばって真っ暗なトンネルの中をもがき続けた。四年目に入り初めてカットを任されるようになると、これまでの努力と持ち前のセンスの良さが開花し、その後そのお店でトップまで上り詰めた。トップになるまでの道の中で学んだことは美容師の仕事は髪を切る技術だけではなく、お客さまとの関係を作ることが大切だということ。

技術があってもうまくいかずやめてしまう人が多い中で、渡邉さんは、お客様のニーズを表情や発言から感じ取り自分に出来る事に一つ一つ取り組むことを大切にした。そこで役に立ったのは、小さい頃から好きだった人間観察。美容師になってからは心理学などもまなび、よりお客さまの気持ちを汲み取ることができるようになった。それに加え、子供のころ個性が豊かなばかりに周囲に馴染めなかった経験を持つ渡邉さんは、様々なコンプレックスを持つ人の気持ちが理解できる。

「どんな人にも、必ずその人しか持ってないすてきな個性がある。お客様の目に見える個性だけではなく、内面に潜む個性を引き出し、その個性が最大限に輝きを与えることが自分の仕事」「子供のころは、自分の個性と他者との違いに苦しんだこともった。でもその個性を大切にして、美容師という道を一生懸命歩んできた結果、自分の個性のおかけで、お客さまや社会に喜んでもらえる存在になれた。

たくさんある選択肢の中から一つを選んで、努力を重ねることで、自分らしさが光輝く場所が見つかるのだと思う。もしやってもやってもたどり着かなかったら、また違う道を選んで頑張っていけばきっとそんな場所にたどり着けると思う。」そんなふうに確信するのは、全てのお客さまには光り輝く個性があるということを美容師という仕事を通じて学んだから」。

自分らしくありたい。でも自分らしさには定義はなく、その時その時で変化する。自分らしさを見つける為には、そのための経験をいっぱいしなくてはいけない。山は登ってみなくちゃ分からない。頂上まで登ってそれでも「自分に合わない。違う。」と思ったら下りればいい。途中でやめてしまうことが一番もったいない。いつでも失敗は怖いけど、恐れずどんどん挑戦する姿勢が大事。

これから

お客さまや共に働く仲間、関わる全ての人たち一人一人と向き合いながら、お客さまをきれいに、街をオシャレで包んでいきたい。自分と向き合い続け、人々の幸せと寄り添い、まちを元気にしていくことで、自分らしさをさらに輝かせて行きたい。

インタビューを終えて

渡邊さんは、小学校1年生の頃に両親がお店を開いたこともあり、あまりかまってもらえず寂しい思いをしていました。中学高校と明治学園に進学した時には、なんでもできる子と自分との差に自信を持てなかったそうです。しかし、幼いころから人間観察が好きだったこともあり、心理学に興味を持ち今は人間の心理について勉強をしています。きっと幼少期は、周りの目を気にして自分らしさを出せず、自信を無くしていたのではないでしょうか。

ですが、今は自分らしくあるために過去の自信の無さは、必要不可欠な能力になっています。自分らしさをみつけるためられず苦しくつらい思いをしてる人は多いと思います。私自身も私らしさが分からず、自信が持てません。今回のお話を伺って、多くの経験の中で自分を見つかるものだと感じました。何かに挑戦することは勇気がいり怖いですが、自分の気持ちに素直に行動を起こしていきたいと思うことができました。素敵なお話、本当にありがとうございました。